ご挨拶
古河林業では、「国産材」にこだわった家づくりを進めております。そこには良質な国産材で丈夫なお住まいをご提供することに加え、もうひとつ大きな目的があります。それは、「地球を循環させる」という発想です。
わたしたちは明治の時代から自社保有林を管理し、木を「植える」、「育てる」、「伐る」、「活用する」という循環を繰り返してきました。「木を伐る」というと、環境破壊?とのイメージを持たれるかもしれません。しかし、実はある一定の樹齢を過ぎると、木はそれ以上地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)をその中に蓄えることが出来なくなってしまいます。つまり、一定のサイクルで計画的に木を伐ることは、地球環境にとって、森林にとって、そしてわたしたち自身にとっても必要不可欠な行為といえるのです。
代表取締役社長
古河 潤一
当社では、適齢期をむかえた木を伐り、お住まいをつくり、木を伐った後には、苗木を植えています。新たに植えた苗木は、成長の過程でCO2をたくさん吸収・固定化することに加え、雨水を留め、きれいな水の源となり、森林として訪れる皆様にやすらぎを感じていただく等、様々な機能を発揮します。そして数十年後、その木々がまた適齢期をむかえ、色々なかたちで活用され……こうして自然環境が循環していきます。
一方現在、日本の森林の多くは林業の衰退と共に管理されなくなり、荒廃の危機に直面しています。その一因として、国産材の需要減少による林業就業人口の減少、地域社会の疲弊が挙げられます。わたしたちが提供する「100%国産材の家づくり」は、古来より先人たちが大切に育ててきた国産材をふんだんにつかうことによって、住まわれる皆様に長きに渡る安心・安全で快適な暮らしをお届けするだけでなく、同じように先人たちが守り育ててきた地域経済の活性化にも繋がっています。
林業と住宅業という2つの事業を持つからこそ、森で木を育て、お客様に喜んでいただくお住まいをつくる。そして、利益を森へ還元し、また木を植える―私たちはこの「森林再生サイクル」を通じて、自然環境を、地域経済を、そしてわたしたちの未来を「循環」させてまいります。
それが森林総合企業としてのわたしたちの使命です。