木造住宅で健康に暮らす。
木造住宅は「実際よりも面積を広く感じる」「温もりがある」といった感覚的な影響を及ぼす他に、木の抗菌性能・木の吸湿性能・放湿性能によって快適性を高め、人の感じるストレスを軽減させると考えられています。さらには、ヒノキ、ヒバ、スギなどの木の香りは強力な防蟻・防ダニ作用を持つといわれています。 私たちは140余年にわたる林業経営を生かして、木の種類と特性を活かした家づくりをしています。
実は火災にも強い木造住宅。
木材は火や熱に強い素材です。火災現場では炭のように真っ黒になって燃え残っている柱を目にすることがあります。これは、木の表層が炭化することで柱の内部への火の進行を止め、燃え尽きなかった状態を示しています。
火災の高温にさらされても急激には強度が落ちることの無い木材に比べ、鉄などの鋼材はある一定温度に達すると急激に変形し強度が下がるため、建物が短時間で崩れ落ちてしまい、逃げ遅れなどの被害にもつながることがあります。
「古河林業の家」の構造材はオール4寸の骨太さを誇り、たとえ火事になっても一定時間崩れることなく耐え、家族を守ります。
軽くて強い木材の優秀な比強度。
木は、自然界で雨・風にさらされた結果、引っ張りや圧縮、ねじれなどといったあらゆる方向からの力に対して強度が増し、「引っ張り強度」は同じ重さの鉄と比べても約4倍もあり、「圧縮強度」は同じ重さのコンクリートの約6倍もあります。
また、地震エネルギーは建物の重さに比例するため、構造躯体が軽い建物ほど地震の影響を受けにくいと言えます。コンクリート住宅の躯体重量と比較した場合、木造住宅はコンクリート住宅の約4分の1という軽さです。
地球温暖化防止と木づかい運動。
地球温暖化防止には温室効果ガスの減少が不可欠なこと、温室効果ガスの減少には森林による二酸化炭素(CO2)の吸収が有効であることから、世界各国で森林の保護が必要であると認められるようになりました。国内では、手入れがされずに荒廃が進む森林を活性化させるため「木づかい運動」が始まりました。里山での生活や薪ストーブが注目されたり、日用品もぬくもりのある木製品が見直されるようになりました。
木材の輸出国による規制の強化や、国内での取り組みにより、最新の林野庁発表では、令和元年(2019年)の自給率は37.8%(前年度より1.2%アップ)と回復傾向にあります。