依頼先の決め手
もともとアウトドアが好きで、家を建てるなら「木の家に」と決めていました。そこで惹かれたのが、古河林業さんの国産材100%の家でした。8社・9社ほど検討しましたが、規格住宅ではなく、設計の自由度が高いのも決め手になりました。施工中は、毎週現場を見に行きました。そこで感じたのは、柱の量が圧倒的なこと。今回は総檜柱なのですが施工中から檜のよい香りが周辺にまで漂っていました。ご近所さんからも、「香りがいいね」なんて褒められたんです。大黒柱ツアーに参加できたことは、一生の思い出です。生きた大木が実際に伐り倒されるシーンは、それは凄い迫力でした。ずっと大切にしていきたい自慢の我が家です。
完成した家の特徴
太陽の光に輝く、滑らかな左官仕上げの外観。白を基調にウッディーな質感をアクセントにナチュラルモダンのデザインが採用されている。玄関が手前と奥(中ほど)の離れた位置にある完全分離型の二世帯住宅で、1階に子世帯、2階に親世帯が暮らしている「光あふれる爽やかな住空間で暮らしたい」というお母様の要望を踏まえ、親世帯が2階に。1階から2階まで抜ける杉の大黒柱が、住まいのシンボル的な存在になっている。
東京都在住/Sさんのお住まい
《延床面積》144.29㎡(43.55坪)
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1階子世帯のLDK。床には桜系の樹種であるアサダを採用。節がない滑らかで高品質な板材を選んだ。さらに一枚一枚で微妙に色味が異なる板を、配色を考えながら敷き詰めていった。味わいある雰囲気を醸し出している。
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天井の梁と大黒柱の存在が、S邸の温もりある木の質感をグッと高めている。白と木肌の色を中心にインテリアをまとめている中、キッチン奥の壁と玄関ホールへ続くドアはあえてダーク色で、仕上げアクセントとした。
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LDKに隣接するワークカウンターは、テキスタイルデザイナーである奥様の仕事スペース。しかし日常的には、パソコンや読書を楽しむなど、多目的スペースとして活用することができる。
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2階親世帯のLDK。小屋裏を無くし吹き抜けの天井としてトップライトを設置。お母様の要望だった、光と風に満たされる爽やかな住空間が完成した。左に見える大黒柱は、1階子世帯のLDKから伸びる通し柱で、大黒柱ツアーで選んだもの。
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室内のインテリアと調和する、YAJIMAのオーダーキッチン。木のダイニングテーブルや木製カウンターとコーディネート。「ダイニングテーブルは、大黒柱ツアーの帰りに見つけた一枚板を加工して古河林業さんがつくってくれました」とSさん。
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旅行の先々で買い集めたお酒(小瓶)を展示するスペースを洗面室へつながる廊下の一角に設置。「私たちのどんな些細な要望にも耳を傾けてくれる。古河林業の皆さんはそんな優しい方たちです」と奥様。