依頼先の決め手
家づくりを考え始めた頃、何となく見学したハウスメーカーにプランを作って貰って、仮契約まで進めていました。でも、間取りの自由度が低く画一的で、設備の性能ばかりを重視したようなプランを疑問に思うようになり、一生に一度の家づくりなのにこのまま進めてもいいのだろうかと不安にもなりました。そんな時に、たまたま見学したしたのが古河林業の「新・川崎展示場」でした。木のぬくもりたっぷりの、アイデアあふれる住空間にとてもワクワクし、自分自身が「木」が大好きであることを再認識できました。そして、古河林業には自社林があることや、国産材を100%使用していることなどを聞いて、どんどん惹きつけられていきました。ここでなら悩みを解決できると思い、改めて理想の家づくりを相談させてもらうことにしたんです。
完成した家の特徴
夫婦共働きのライフスタイルに合わせて、機能的で家事ラクな空間になるように要望しました。例えばLDKはできるだけコンパクトな正方形にまとめてあり、隣り合った広い洗面室にもキッチンからすぐにアクセスできますし、キッチンの近くにテレワークスペースも設けましたが、これは階段の下の空間を活用したもので、その他のデッドスペースも徹底的に無くしてたっぷりの収納棚を設けています。2階の家事スペースでは、洗濯物の室内干しからアイロンがけ、クローゼットへの収納までがスムーズにできます。そうした暮らしやすい間取りだけでなく、憧れだった木のぬくもりあふれるインテリアに加え、壁の漆喰仕上げを提案してもらったりして、おかげさまでナチュラルな質感が心地よい住空間となり、とても満足しています。
東京都在住/Nさんのお住まい
《延床面積》97.7㎡(29.5坪)
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外観はピュアホワイトの壁とクールブラックの屋根、そしてナチュラルシルバーのサッシで整え、あえて切妻屋根の軒をミニマムに仕立てることでスタイリッシュな印象を与えます。玄関には木目調のスライドドアを採用し、きりっとしたモノトーンの外観に柔らかなチーク材の差し色を加えることでメリハリのあるデザインとしました。外構のデザインも直線を基調とし、自然な曲線を描くシンボルツリーを引き立てます。
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緩やかなスロープでアクセスできる玄関には、省スペースで機能的な引き戸を採用。このスロープに平行して敷き詰められた黒い玉砂利が、美しい木目調の引き戸と相まって和モダンなイメージも想起させます。
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間仕切りを極力なくし視覚的に広がりのある空間づくりを心がけたエントランス。自転車を納められるほどの広い土間スペースを確保しました。柱には自然な光沢が印象的な伊勢ヒノキを採用。思わず触りたくなる美しさです。
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「床に座る暮らしがしたい」というご要望を受け、ソファやダイニングテーブルを置かないことを前提とした設計のLDKは、部屋全体をアイランドキッチンから見渡すことができます。
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LDKの内装は、木や漆喰仕上げの塗り壁などの淡いトーンでまとめられ、窓から入る光も拡散して空間を広く感じさせます。ダウンライトや折り上げ天井の間接照明、高い位置から爽やかに舞い降りるレースカーテンなどが天井のフラットさを強調し、空間の広がりをさらに演出します。
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アイランドキッチンが、ぐるぐる回遊できる機能的な動線を実現。パントリーを兼ねるマルチ収納を備え、食品から日常の細々としたものまでがスッキリと納まります。洗面室に直接アクセスできる引き戸は、カラーを壁と同じホワイトにして存在感を消しています。
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キッチンのすぐ脇にある、家事にテレワークに大活躍するスペースは、階段下を有効活用したもの。さらに建物の構造を活かしてニッチなどを設け、収納力をアップ。エントランスへ続くドアの上部はガラス張りにして、奥まった空間にも光を導きます。
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デッドスペースを見逃すことなく、すべて収納や棚として活用。それぞれの空間に気の利いた収納を設けることで、暮らしやすさがグッとアップします。
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子ども部屋は、将来を見据えて2部屋に分割できるフレキシブルなプラン。壁を後付けできるように、壁と天井にしっかりと下地を入れているだけでなく、衣類ハンガーや棚も2部屋分用意しています。
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2階ホールは、家事にも趣味にも大活躍する多目的スペースとして完成。奥行きがあり収納力抜群の押入にはあえて扉を付けず、用途に幅を持たせました。
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LDKに隣接した、広く開放感のある洗面室は、「共働きのため朝はとてもバタバタします。特に洗面室が混み合うので、リビングを多少狭くしてもこちらを広げたかった」という強い想いが形になったもの。大人2人が並んでも余裕のある、ワイドサイズの洗面化粧台は収納力も抜群。