依頼先の決め手
幼い子供のいる二世帯住宅には、将来の家族のライフステージに応じた可変性や、生活を長く支えるための高い耐久性と利便性、そして愛着が深まっていく優れたデザイン性や独自性が重要です。予算の中でそれらを余すことなく手に入れるには、コストパフォーマンスに優れたオーダーメイド住宅と、しっかりと相談のできるスタッフ、さらに腕の良い大工さんが必要で、その三つとも揃っているのが「古河林業の家」でした。モデルハウスで感じた木の温もりや雰囲気、四季の移ろいに順応できる国産材100%の構造、内外装や設備の選択の自由さなど、多くの要素が背中を押してくれました。
完成した家の特徴
爽やかなカリフォルニアスタイルに仕上がった建物は、1階が親世帯、2階が子世帯+小屋裏収納を備えた二世帯住宅です。外装には、継目にシーリング材を必要としないロングライフな外壁材を採用し、外壁・軒天・玄関ドアの全てをリアルな木目調でまとめつつ、ホワイトアッシュ×ブラウン系の配色にアイアンのブラックを添えたことで、爽やかでありながら重厚でもある木質感たっぷりの外観となっています。内部も軽やかな配色と、無駄のない動線の追求によって、気持ち良く生活のできる空間へと仕上がりました。
東京都在住/Sさんのお住まい
《延床面積》110.96㎡(33.5坪)
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子世帯が使う2階は動線がよく整えられ、無駄になりそうなスペースは一切ありません。アクセントクロスが効果的に配されていて、ダイニングには外壁の印象にも近い木目調のホワイトなものを、そしてワークスペース(写真の右手奥)には爽やかなブルーのものを採用し、構造材や家具のブラウンとあわせてカルフォルニアスタイルの演出をしています。小屋裏収納へは固定階段でアクセス可能で、収納力もバッチリです。
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約8帖分の勾配天井によって、伸びやかさも味わえるリビング・ダイニング。イタヤカエデのフロアとカラマツの見せ梁の雰囲気も優しく、リラックスできる空間です。ちなみにワークスペースの壁は磁石がつくもので、クロスも黒板のように使えるタイプですので、仕事のメモやお子様のお絵描きなどいろいろと活用できます。
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キッチンからは家族の様子から社会情勢(テレビ)、外の様子までもが一望できます。コミュニケーションの取りやすい間取りになっていて、おうち時間の楽しい雰囲気が伝わります。
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キッチンのフロアには、テラコッタ調の滑りにくくタフなタイルが貼られ、カップボードのアクセントクロスやデザイン家電などと相まって、とてもお洒落です。キッチンカウンターの正面には、便利な電源やニッチ収納(スパイスラック)が設けられています。
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1階にあるホビールームは、北側と東側に窓を設けることで落ち着いた明るさとなり、暑くなりがちな西側はウォークインクローゼットにすることで、時間を忘れて集中できる工夫がされています。
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子供部屋には、母屋下がりの天井にアクセントクロスを配することで、実際の面積以上に広く感じられるように工夫されています。将来的には二部屋にも分けることのできるよう、間仕切りだけでなくドアも2つ用意されています。フロアには世代を超えて人気のハードメープルを選びました。
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窓の無い洗面脱衣室(写真・左側)ですが、明るく清潔感のあるカラーをフロア・クロス・建具はもちろん、設備機器にまで統一しているため、暗い印象はありません。また、2階の階段ホールにも、洗面台(写真・右側)があって便利かつ衛生的です。
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1階・2階のトイレは、どちらもヴィンテージ色の強いアクセントクロスや、これと相性の良いクローム仕上げの紙巻き器が用いられ、行き届いたコダワリを感じさせます。
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玄関の正面に貼られているのは、調湿・消臭効果のあるデザインタイル。その計算された凹凸は間接照明との相性が良く、装飾としても高性能です。その隣には「大黒柱ツアー」で切った存在感のある柱が立ち、家族を見守っています。
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玄関ホールからスッと伸びた廊下から、親世帯の居室や共用のお風呂スペースへスマートにアクセスできます。親世帯は、LDK・トイレ・お風呂スペースがとても近い間取りになっていて、移動の負担を最小限とする工夫もされています。